・・・・・・・っということで、お金で人は幸福になれるかという話。
お金自体は価値を持たないのはご存知のとおり。
100万円あったって、メモ帳にもならないし、燃やしたってヤカンの水も沸かせるか疑問だ。
お金に価値があるのは、モノを買えるからだ。
モノ以外も買える。
例えば電車に乗ったり、マッサージを受けるなど、サービスを買える。
でも、時間は買えない。
・・・・・・もうちょっと考えてみよう。
価値を買えるかどうか。
例えば、教養とか芸術。
高い教育を受けるには、残念ながら今の時代、金が必要だ。
芸術だって、いい先生から習うためには、金が必要だ。
だけれども、金があったからといって、本人に学ぶ意欲や才能がなければ、
何の役にも立たない。
・・・・・・
この話題で必ず出てくるのは、愛は金で買えないという主張だ。
ぼくくらいの年になると、この主張はあんまり説得力を持たない。
金のために愛が影響を受ける例を、山ほど見てきたからだ。
でも、そう信じたいという気持ちは、まだ残っていますがね。
・・・・・・
大体において、人は金があるとモノを欲しがる。
金さえあれば、いいクルマを買って、一等地に家を建て、
いい服を着て、美味いものを食べながらシャンパンを浴びるほど飲みたい。
・・・・・・
ところが、モノは人を幸せにはしない。
これだけは、確信を持って言える。
ぼくもいろいろなモノを欲しがり、
あるときは手に入れ、
あるときは手に入れられず悔しい思いをしてきた。
これからも、ずっとモノを欲しがると思う。
だけれども、ぼくの経験からすれば、
モノは人を幸福にしない・・・と断言できる。
皆さんの経験からも考えてください。
高級外車(ベンツでもいいや)が欲しくて欲しくて、
やっと手に入れてはみたものの、
機能は軽自動車(ダイハツミラでもいいや)とさして違いはない。
違いといえば、せいぜい優越感くらいだ。
優越感を持った人間が幸せといえるのだろうか?
・・・・・・
それでも人は金でモノを買いたがる。
モノを得たときの喜びは確かにある。
でも、それは一時で、大体は飽きてしまう。
皆さんも、気に入って買った洋服とか、バッグが、
いっぱいタンスの肥やしになっているでしょう?
・・・・・・
そうなんです、モノが人を幸せにするのは、
それを買った本人がずーっと使って、
それから楽しみを何度も何度も得られるときに限って、
モノによって人は幸せになるのです。
・・・・・・
分かった気になったでしょ?
ここで、この話を終えてもいいんです。
でも、もうちょっと考えてみましょう。
人が幸せになるモノって、そう多くはないことに気付くでしょう?
もう一つ大事なこと、
それは、モノが高いほどイイとは限らないことにも気付くでしょう?
他人から見れば、くだらないモノだって、
本人にとってみればものすごく価値のあるものってありますよね。
そう考えると、モノの価値というものは、値段ではなく、
本人の思い入れとか、記憶とか、気持ちによって左右されるでしょ?
そうすると、お金では幸せを買えるかという最初の問題は、
買えないと結論付けていいのかもしれませんね。
(^ε^)♪
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