2011年1月24日月曜日

去り行く彼女へ

・・・・・・・っということで、K嬢のステップとエアロビクスは今日を含めて、あと2回だ。

スタジオに着くなり、K嬢がツカツカと寄って来て、「あと2回ですねー」と声をかけてきた。

スタートした去年の6月以来、こんなことは初めてだ。

はっきり言って、K嬢は取っ付きにくい。

はっきり言って、ぼくも取っ付きにくい。

取っ付きにくい者同士が、こうやって、本音で話し合えるまでに、8ヶ月を要したことになる。

何でここではダメだったんでしょうねーと彼女がしみじみ言うので、

クレームの投書があったらしい事を彼女に伝えた。

ホントーに彼女はそのことを知らなかったようだ。

初級クラスと書いてあったので、出てみたらとんでもなく難しかったというのが、その投書の内容である。

ぼくは、彼女に謝った。

何度も謝った。

本来なら、こちらが出向いてでも受けたいクラスなのに、

インストラクター側から来てくれるなんて、どんなに幸運なことか、ここの会員は分かっていないのだと。

私のレッスンなんて、それほどじゃないですよと謙遜する彼女。

「ホント、ここはレベルが低くてスミマセン」っと、ひたすら謝るぼく。

レベルがばらついているので、どこに合わそうかいつも悩んでいたことを告白する彼女。

それに理解を示すぼく。

見かけはつっけんどんで、クールな印象を与える彼女。

見かけはつっけんどんで、クールな印象を与えるぼく。

でも、本当の姿は、ものすごく繊細な彼女。

でも、本当の姿は、ものすごく適当なぼく。

似たもの同士が、ようやく理解し合えたところで、もうあと1回しか会うチャンスがないという皮肉。

何度も、石○井でレッスンをしているからぜひ来てくださいという彼女。

行きたいけれど、モノスッゴク難しいレッスンであることを知っているぼく。

タブン、彼女とはあと一回。一回で最後になるだろう。

1月一杯という中途半端な時期に、失意のまま去っていく彼女。

・・・・・・

どうだろう?

最後に、一杯飲もうと誘うべきだろうか・・・・・・






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