・・・・・・・っということで、日本男子はなぜ人前で泣くかについて考えてみた。
強く印象に残っているのが、1998年に行われた長野オリンピック、男子アイスホッケーでの出来事。
結局日本チームは1勝しか出来ずに、敗退。
試合後、ロッカールームに戻った日本人選手が全員大泣きに泣き出したとのこと。
そのときの監督がスウェーデン人。
ロッカールームから出て来るなり監督は、
「(大の男が)みんな泣いているんだぜ、こちらも気が変になりそうになった。」
と吐き捨てるように言ったのだ。
ちょっと昔の記憶なので、あやふやだが、確かそんな流れだった。
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アイスホッケー選手といえば、荒っぽいのが相場ですよね。
試合中、殴り合いの喧嘩なんて日常茶飯事。
他のスポーツに比べると、男っぽさでは絶対に負けない。
なのに、泣いた。
外国人監督としては、ビックリ仰天。
信じられないものを目にしたという気持ちだったでしょうね。
なんで日本男子は人目を憚らず泣くんでしょうね?
皆さんはどう思います?
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スポーツに限って言えば、練習方法が間違っていると思うんです。
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昔、日本人は体格が外国人に比べると見劣りがした。
いまの日本人は相当体格が良くなったけれど、やはり骨の太さとか、筋肉の質が違うような気がする。
そういう体格の劣勢を日本人は、「精神力」で補おうとした。
あるいは、「根性」とか、「気合」と言い換えてもいい。
昔の日本軍の戦い方を見れば分かりますよね。
ロクに補給もせず戦場に放り出した。
「大和魂」で勝って来いと平気で兵隊を激励した。
いまの時代も、大差ないですよ。
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ぼくの家の近くには野球グラウンドがあって、土日になると毎朝、少年野球団が練習をしている。
その野球の監督が、無茶苦茶威張って大声を出して叱っている。
内容を聞くと、技術的なアドバイスではなく、「なにモタモタしてるんだっ!!」ってえな、愚にもつかない罵声ばかり。
そんな指導ともいえない監督の命令に、少年達は実に従順に従っている。
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っで、負けるとどうです?
「オメーラ、気合が足りないから負けたんだ。」
「根性がないから」
「精神力がないから」
なんて言うでしょ。
そして、やたらハードな罰を繰り返えさせる。
バットを何百回振れとか、腕立て伏せ何十回とか・・・。
ぼくから言わせれば、指導者に技術的な知識がないから、そういう理論無視の無茶苦茶をさせるのだ。
日本の選手達はそういう練習にも耐える。
文句も言わずに耐える。
ヘトヘトになるまで体を酷使する。
そして、最悪痛めてしまう。
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体格上の劣勢を「精神」で補う可能性をぼくは否定しない。
でも、精神は基本的な技術を身に付け、体力を身に付け、その上のプラスαじゃないでしょうか。
精神力は水物なのです。
火事場の馬鹿力を期待したトレーニングは間違っていると思うんです。
負けるのは仕方ない。
でも、負けた原因は「戦略の差」であり、「技術の差」であり、「クリエイティビティーの差」であり、
決して、「精神力の差」が主要因で負けたのではないのです。
実は、精神力で負けることもある事は知っています。
でも、日本人は、負けるとすぐ精神力で相手に負けたと思い込まされすぎているのじゃないですか?
そりゃ辛いですよ。
自分より相手の方が精神力で勝っていたと認めなきゃならんのですから。
これは辛い。
辛すぎて辛すぎて、つい泣きたくなっちゃいますよね。
o(TωT )
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