2007年10月3日水曜日

真理は細部に宿る

・・・・・・っということで、何気なくTVのチャンネルを変えていたら、プロ野球中継である。
ジャイアンツとどこかのチームがやっている。
TVでプロ野球を見ることは、この数年来ないくらい興味がない。
そんな私でも、ジャイアンツがシーズン当初突っ走っていたが、いよいよマジック1となり、昨日のゲームに勝てば優勝ということ位の知識はある。
よく見えないが、どうも9回の裏で、ジャイアンツが1点ビハインドの状況らしい。

解説者はジャイアンツが勝つには、ランナーを一人出し、ホームランで帰すしかない・・・・・・っと、チョーイイカゲンなことを言っている。

そんな中で、最初のバッターがデッドボールで出塁し、ノーアウト1塁だ。
最後の劇的な逆転があるかも知れん。
解説者が言っていたように、あと3人のバッターのうち1人でもホームランを打てば、優勝だという期待が高まる。

しかし、1塁走者は牽制アウトになって、1死走者ナシと、一気に期待が萎んでいくのが分かる。

目を離していたら、いつの間にか四球か何かで1塁に走者が出ていた。
1アウト走者1塁という状況である。

そこで、みんながビックリしたのは(特に解説者がビックリしたのは)、原監督が走者をバントで2塁に送ったことである。当然2死の結果となる。

私はプロ野球のことは全く興味がないので、解説者としてはチョーイイカゲンだが、このバントに原監督が今シーズンやってきたことを知るカギがあるとが分かる。

「真理は細部に宿る」である。

解説者や観客が望んでいたホームランを打って逆転サヨナラなどという期待を、原監督はコレッポチも持っていなかったのである。
監督としてまず考えることは、同点なのである。
傍観者はジャイアンツ側の視点で皆が観ていたが、相手のチーム側からすれば、これは予想外の大きなプレッシャーとなったはずである。

結果はご存知のとおり、相手のエラーもあり、思っていもいない形での逆転サヨナラである。

もう一度繰り替えすが、「真理は細部に宿る」である。

何も知識のないものが、たまたま観たゲームの中で、小さなこと一つでも、見方によって1年間のことを類推することが出来る。
怖い話だが、プロの解説者のような玄人よりもド素人のほうが、真理を掴むこともあるのである。

(お分かりのとおり、あくまでもこれはタマにということで、いつでもということではないので念のため。)

だから、プロの世界だけで物を見ていると、とてつもない非常識な世界に陥っても気づかない状態になるのは怖いことである。
ホントーに怖いことなのである。
最近の、相撲協会がいい例である。
常に心のどこかに素人の観点を持つことは大事なのである。

フィットネスクラブの業界もまた然りである。

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