・・・・・・・・っということで、暗い話。
こんな話を書くのは気が引ける。
でも、日記である。
書きたくないことも、書くのが日記である。
ブログって、不思議だなァ~。
・・・・・・・っで、私の昔話。
マタカヨー。
スッゴイ昔の話。
会社の支店で問題が発生した。
若い社員が、自殺したのである。
それも、支店の中で。
首を吊って。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どうです?
暗い話でしょ?
ココから先は、読まなくて結構ですよ。
いいですか?
止めるなら、今がチャンスですよ。
・・・・・・・・・
なぜか、私がその支店に派遣された。自殺したY君のバックアップとして。
支店長は私より6歳上の、要するに団塊の世代の先輩。
私がイラクに赴任したとき、入れ違いに帰国した人だ。
仕事に厳しい人だった。
人間としては、とてもいい人なのだが、一たび仕事のことになると、狂人のようだった。
Y君のことは私は知らない。
新入社員だったので。
でも、仕事はトロかったようだ。
いつも、支店長に叱られてばかりいたという。
ついに、ある朝、事務所の中で首を吊ったのである。
それを最初に発見したのが、私と同期のN君。
N君は事務員と一緒に、Y君を抱きかかえ、下に下ろしたそうだ。
オイッ!!FirstLight。オマエ、あの事務所が変だから応援に行って来い!!・・・っと、上司に命令された。
今なら、難癖つけて行かなかったと思うが、そのときはまだ素直だったのである。
私が入ったのは、Y君が使っていた下宿と同室。
今なら考えられんが。
(ココでの話が別にあって、そこで寝ていたときY君の亡霊と会話したのだが、その話は省略。)
・・・・・・・っで、N君はすでに書いたとおり、私と同期で、同い年だった。
N君は優秀だった。
私よりズ~ッと優秀だった。
事務所が変だといったのは、実はN君のことである。
Y君の自殺体を発見し、彼を抱きかかえたというそのショッキングな出来事が、N君の心を蝕み始めたのだ。
所長といえば、所員の飲み会のとき、酔っ払って
「Yのヤツ、仕事はトロかったが、首吊るときの段取りだけはちゃんとしていたよナァ~」
なんて、今ではKYな発言をしていたのが気になった。
わざわざ事務所で首を吊ったのは、彼なりの当て付けがあったのだろう。
・・・・・・・・っで、N君なのだが、仕事は相変わらず完璧だったし、私と飲んで話していても、まったくノーマルだった。
だが、・・・・・・
フト、「枝振りのいい木に、知らず知らずのうちに目がいっちゃうんだよなァ~」
・・・・・・っと、彼が言ったとき、ドキッとしてしまった。
しばらくして、N君は実家のある本社に戻ってしまった。
そして、彼はお見合いで結婚した。
親戚の人たちは、結婚して落ち着けば、彼の精神状態も良くなるであろうと。
だが、彼は冬のある日、ダム湖に入水自殺したのである。
湖畔に彼の自動車が停めてあったという。
私の知る限り、彼は水泳が得意だったのだが。
なかなか彼の遺体は上がらなかったらしい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そのご、彼の弟とN君の未亡人は結婚したというウワサを聞いた。
ほんとうは、その弟には別の許婚がいたという。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その知らせを聞いて、所長が「これはオレの責任じゃないよなァ~」っと私の前でつぶやいた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
わたしは、間もまくその支店から大手町の事務所に戻った。
しばらくして、そのときの所長が亡くなったという知らせが届いた。
彼はその後、実家のある大阪の支店に転勤になったのだが、肝臓癌に侵されて、40歳台で亡くなってしまった。
なんという若さでの死だったのであろう。
今から思うと、つくづく若かったなァ~っと思う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・っと、以上が私の心に牡蠣のようにしがみ付いている思い出である。
ここから、皆さんはなにを教訓にします?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
少なくとも、私は色々な教訓を得ました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿