・・・・・・・っということで、是が非でも今回で最終回にします。
某月某日:会社の飲み会があった。
FLとT嬢は偶然帰りが一緒になった。
酒のせいもあるが、何かいい雰囲気になり、FLはT嬢の肩に手を回した。
T嬢も頭をFLの肩にもたれかけた。
自然に二人はキスをした。
ななななナァ~ンと、その現場をF君に目撃された。
何とバツの悪いこと。
翌 日 :朝一番で、F君がFLに噛み付いた。
「僕の彼女と知っているはずじゃないですか!!」・・・・・っと。
FLは悪いことをしたと思った。
某月某日:A嬢と深く付き合うことがダンダン怖くなったFLは、T嬢に相談を持ちかけた。
会社のあと、二人で会うことにした。
そのことがA嬢にバレ、A嬢はある日のF君状態になり、ついにT嬢とはデートが出来なかった。
某月某日:FLとA嬢は二人で箱根にドライブした。
ものすごく楽しかった。
A嬢は即興で「○○音頭」という3番からなる歌を作り、FLに奉げた。
某月某日:FLの腰痛が悪化し、T嬢が知り合いの整体医院に連れて行ってくれた。
それがT嬢との最初で最後のデートになった。
二人で寿司屋で食事したが、会話は弾まなかった。
けっきょく何も起こらなかった。
某月某日:会社の飲み会で、FLは酔っ払って、例の「○○音頭」をみんなの前で歌った。
A嬢はスッゴク嫌な顔をして、FLを睨みつけた。
某月某日:二人で河口湖方面にドライブに行った。
帰りが遅くなったので、甲府で泊まることにした。
ホテルの宿帳に、夫婦と記入した。
A嬢は家に、I君の別荘に皆で泊まるとウソの電話をした。
某月某日:FLがトイレで定期券を落としたバカ話をA嬢としていた。
それを、近くで聞いていたT嬢が、スッゴく軽蔑した顔をした。
某月某日:会社で日帰り旅行をした。
FLは腰の調子が悪かったが、参加した。
F君の大学の先輩で、Mという会計担当者がいた。
FLはそいつが嫌いだったが、なぜかAj譲とのツーショット写真を撮らせてくれと言う。
たぶん、そいつのカミサンに、話題の二人を見せるのが目的だったのだろう。
(ちなみに、そいつは後にマニラに駐在していたとき、フィリピン人のメードにのぼせ上がり、
会社の金を横領してつぎ込こんでいたのがバレ、会社をクビになった。)
某月某日:T嬢がFLに聞こえるように、「FLさんは、変わってしまった。」・・・・・っとつぶやいた。
要するに、「FLはA嬢のために堕落した」という意味である。
FLはそうかもしれないと思った。
某月某日:FLとA嬢は、江ノ島に遊びに行った。
その時、初めてA嬢は、よそよそしい態度をとった。
某月某日:しばらくしてA嬢は会社に、辞職願を提出した。
某月某日:鈍感なFLはA嬢が辞めた翌日、会いたいと電話をした。
もう会いたくないと言われ、初めてFLはA嬢にフラレたことに気がついた。
ホッとしたと同時に、心にポッカリ穴が開いたような、空虚な気持ちになった。
某月某日:T嬢が寿退社となった。
相手は、F君ではなく、全く知らない男性であった。
某月某日:結婚式に参加したK課長が、「Tちゃんは何であんなヤツと結婚したんだろう」っと言った。
めったに人のことを悪く言わない課長なのに。
どこかの金持ちの、軽薄なドラ息子だったようだ。
エピローグ:
F君は、A嬢の後任の女性(T嬢に比べたらLooksはかなり負けるが、本当に賢く、気立てのいい女性)と、いい仲になった。しばらくして、F君は会社を辞めた後その女性と結婚。
シンガポールで自分の会社を興し、インドネシアからタイと移り、今ではスリランカに住んでいる。
FirstLightとは、いまでも連絡を取り合っていて、それらの国に出張する際は必ず会って、夫妻と楽しい昔話に興じている。
I君もしばらくして会社を辞め、スペインを中心にヨーロッパを数年放浪したあと帰国。
自宅で英語力を生かした、仕事をやっている。
いまでも、独身である。
FirstLightとは今でも親友で、時々会って、酒を飲んでいる。
しかし、共通の友人であったA嬢の話は、一切しない。
A嬢はその後、別の小さな会社に就職したが、すぐにそこを辞めた。
そして、ウチの会社の別の部署の男性と結婚した。
私はその男をよく知っているが、超マジメで大人しい男である。
いわば、私と180度違う人間である。
1年もしないうちに、離婚してしまった。
その後の消息は、全く分からない。
F先輩は、その後、かなりシッカリした奥さんをもらった。
1年位前にリストラにあい、会社を辞めさせられてしまった。
おととい、メールが久しぶりに入り、来週にでも一緒に飲もうということになっている。
FirstLightのその後だが、今のカミサンと結婚するまでに、紆余曲折があったが、そのへんの話は、また別の機会に。
最後に、一つだけエピソードを。
FirstLightの二人の娘がまだ小さい頃、海水浴に連れて行った帰りの電車で、バッタリとA嬢に出くわしたことがある。
A嬢はすぐに私だと気付いて、近くの席に座ってきた。
FirstLightは気が付かないフリをして、背を向け続けた。
カミサンは一緒ではなかったが、話す気になれなかった。
A嬢もすぐに悟ったらしく、次の駅で電車を降りてしまった。
何年も経つのに、そのとき見たA嬢は、全く昔と変わっていなかった。
くりっとした目の、若い彼女のままであった。
・・・・・・・オワリ。
0 件のコメント:
コメントを投稿