・・・・・・・・っということで、ある人のブログを読んでいて、むかし山登りにハマったことを思い出した。
(だれのブログかはお分かりと思うが。)
20歳代最後の頃、ぎっくり腰を患って、そのまま真正の椎間板ヘルニアになってしまったのは、ここでも書いた。
激しい運度は出来ず、悶々としていたその頃、団塊世代に属するFという先輩がいた。
早稲田大学ワンゲル部出身であった。
ワンゲルって今は言うのかな?
ワンダーフォーゲルの略なんだけど。
【《渡り鳥の意》グループで、山野を徒歩旅行する活動。青年運動として、20世紀初めドイツで始められた。ワンゲル。 】
要するに、本格的に山に登るクラブ出身。
その先輩に、影響されて山登りに興味を持った。
その頃、小田急線沿線に住んでいたので、手近なところで丹沢山系に登ってみた。
一発でハマッタ。
丹沢といって最高峰が蛭ヶ岳の1672.7mである。
一番目立つ大山でも1251.7mでしかない。
本格的な登山家にとっては全く物足りないであろう。
そんなわけで、沢登りを楽しむ山として知られている。
でも、結構キツイのです。
私は、沢登り派ではなく、尾根登り派(?)だったのですが、塔の岳(1490.9m)へ続く大倉尾根は別名「バカ尾根」と呼ばれている。
要するに、単調な登りの連続である。
件のF先輩も、学生時代に山小屋に物資を運ぶアルバイト中に、バカ尾根で意識不明に陥った位である。
そこに、凝りもせず毎週通った。
もちろんそれ以外に、色んなルートがあるわけで、どれもこれも体力を要するものであった。
標高が低いので、特に夏場は暑さにやられてしまう。
一度として、楽に登れたという記憶がない。
それでも、また次の週になると、今度はどのルートにしようかななんて考えている。
だけれども、足腰を鍛えるということでは、丹沢山系は非常に適している。
山登りの常として、だんだんエスカレートしていく。
次は、奥多摩の山々。
その次は、奥秩父。
またまたその次は、谷川岳。
そして、当然のように、北アルプスへ。
私の場合、山小屋に泊まったことは一度もない。
あの、雑魚寝がイヤなのだ。
もう耐えられない。
だから、常にテントを背負っていた。
それも、複数ではなく、単独登山。
何度か、友人と登ったことがあるが、ペースが合わない。
そんなことを繰り返しているうちに、これはヤバイと思うようになった。
このままエスカレートしていったら、いつかは死ぬぞと。
そしてあるとき、キッパリ山登りを止めることにした。
最後に選んだ山が、富士山。
それ以来、23年間、一度も登山をしていない。
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