2008年10月3日金曜日

短気は損気

・・・・・・っということで、私は気が短い。
歳を取ったからではなく、昔から気が短い。
血圧が高いのは、そのせいかも知れない。

自分でも、何でこんなに些細なことなのに、カッとするのか不思議でならない。

当然ではあるが、そのせいで失敗したことは数知れない。

仕事でもやらかしてしまうんですね。

40歳代のとき、地方の役人が無理難題を吹っかけてきたことがある。

商売上大事にしなければならない役所なので、言われるまま従うのが、会社のシキタリであった。

逆らうなんて、もっての他。

その役人が、前任者の約束を反故にすると言い出したのである。

電話で長い間やり取りをして、こちらの言い分が正当であることを説得していた。

だが、ついにこちらがキレてしまい、電話口で怒鳴り返してしまった。

相手は初めての経験なので、「・・・・・・」っと、沈黙してしまった。

ああシマッタと思ったが、後の祭。

電話を切った後、私は「ああやってしまった。」っとつぶやいた。

電話のやり取りを聞いていた社員達の目がテンになっていた。

暫らくして、件の役人が出張でやって来た。

二人とも気まずい雰囲気で再会したのだが、相手はやたらに愛想が良かった。

相手のメンツも巧みに立ててやる形で決着したのだが、実質はこちらの言い分を通す結果となった。

まあ、コレは運良く成功した極めて稀なケース。

こちらがカッとして失敗するケースの方が圧倒的に多いのは、自明の理である。

幾つかの失敗の中で、最悪の事件が50歳直前に起きたのだが、それは私のサラリーマン人生で最悪のものであった。
当然、こちらが短気を起こしたことに端を発する。

・・・・・・っと、ここまで書けば興味を持たれるだろうが、

ちょっとそれを書くには、心の整理がまだ付かない。

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