2008年12月4日木曜日

半世紀以上前の日本(その3)

・・・・・・・っということで、子供のころの記憶である。

時代は半世紀以上前の日本。

大人ってスゴイなぁ~っと思ったこと。

蒸気機関車がトンネルに入るとき、窓を閉めなければならない。

そうしなければ、車内は煙が充満して、悲惨なことになる。

不思議なことに、車内には必ず一人のオッサンがいて、

トンネルが近づくと、事前に窓を閉めるのである。

そのオッサンを見て、他の乗客たちが窓を閉めることになる。

そのオッサンは、トンネルの位置を熟知しているのである。

もう、尊敬しましたね。

本人も、腕を組みながら得意気であった。

たまに、そんなオッサンが二人いたりする。

そうすると、相手より早く閉めようと、競争するんですね。

オレのほうがツウであることを誇示したいのである。

オッサンといったが、オバサンはダメである。

だいたい、トンネルの位置を間違えて、

無駄に閉めさせたりするので、もう信用されなくなる。

やっぱり、こういうことはオッサンに限る。


end.

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