・・・・・・・っということで、また昔話。
おおむかしの話。
新婚旅行は、ヨーロッパを巡った。
フランス⇒スイス⇒ドイツ⇒ベルギー⇒フランスと回った。
もちろんパックツアーではなく、事前予約なしの行き当たりバッタリ。
ヨーロッパは鉄道で別の国に行けるのが魅力。
トーマス・クックの時刻表片手に、気の向くままの旅である。
とても新婚旅行というロマンチックな体裁ではなかった。
まあ、いろいろあったのだが、全部省略。
スイスでの話をする。
ジュネーブの翌日は、ラウター・ブルンネンという滝で有名な村に泊まった。
そのあと、ケーブルカーやロープウェイを乗り継いで、グリンデルワルドに抜けるコースをとった。
アルプスの少女ハイジの風景をそのまんま思い浮かべてくれればいい。
途中、ハイキングコースを歩いていたとき、あるイメージが頭に浮かんだ。
それは、私の歩いていく先を、子供が二人、ちいさなリュックを背負って、丘の小道を下っていくイメージなのである。
その二人とは、何と私の子供達なのである。
明るい光の中を歩く二人を見て、私はとてもシアワセな気分に浸っているのである。
そんなイメージ。
・・・・・・・・・・
そして、16年の月日が流れ、長女は中学3年生、次女が小学6年生になった。
そのあいだ、ズーッと私の頭には、あのイメージが残っていた。
ついに私は家族を連れて、スイスに旅行することを決心した。
今度も、全部オリジナルのスケジュールだが、さすがにホテルだけは事前に予約しておいた。
チューリッヒ⇒ローザンヌ⇒ラウター・ブルンネン⇒グリンデルワルド⇒フィレンツェ⇒ローマ
というコースで、全部鉄道での移動。
・・・・・・っで、ラウター・ブルンネン⇒グリンデルワルドである。
むかし泊まったホテルは、営業をしていなかった。
でも懐かしかったので、玄関の前で写真を撮った。
16年前と同じくケーブルカーでウェンゲンという村に上がり、そこからまた別のケーブルカーを乗り継いだ丘の上の公園で、子供たちはブランコを漕いだ。
ユングフラウをはじめとする雄大な山々を背景に。
そして、ロープウェイの駅に下る途中で、あの光景を見たのである。
全く同じ光景を。
今度はイメージではなく、実際に私の前を、リュックサックを背負った二人が歩いているのである。
私は霊感とか、予知能力なんかとは、全く縁がないのであるが、こればかりは驚いた。
16年前に私が描いたイメージが、そのまま現実となったのである。
・・・・・・・・・・・・
ホントーに不思議なことってあるものなんですねー。
・・・・・っで、
6億円のビッグが当たるイメージを一生懸命頭に描こうとしているんですが、どうも上手くいかない。
end.
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