・・・・・・っということで、せっかくのバレンタインデイなので、その連想。
ハッピーな日に相応しい話題になるか、自信はありませんが。
・・・・・・私の部に若い女性社員がいて、突然辞表を出されたことはチラッと書いた。
入社したときは21歳で、平均年齢の高いわが部を一人で、下げてくれていた。
気になって生年月日を調べてみたら、26歳になっていた。(今年27歳)
もちろん英語はペラペラで、超がつくほど仕事をまじめにやってくれた。
私の直属の部下ではなかったが、最近では珍しい純粋培養で育ったようなお嬢さん。
要するにスレていないんですね。
背が高く、170cm近いかな?
その上、色白の美人ときている。
私が、ちょっと気になっていたのは、若い子なのに服装が地味なこと。
地味というより、金がかかっていない感じかな。
ある年のバレンタインデイで、例によって女性社員が職場の男性社員全員にチョコレートを配っていた。
その子も、私の机にチョコレートを置きにきてくれた。
「ありがとう。でも、ここは男性社員が多いから大変だよね。義理チョコ。」
・・・・・っと言ったら、彼女は小さな声で
「これは、義理チョコではないですよ!」
・・・・っと、ハニカミながら言った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ジィ~~~~~ン。
幾つになっても男は、バカですね。
分かっちゃいるけど、ウレシイんですよね。
それも、自分の歳の1/3とはいわないまでも、まるで娘と同じくらいの子なんですぜ。
・・・・・っで、ホワイトデイまで待たずに、その子を食事に誘った。
断っておきますが、下心(したごころ)はまったくナシですぜ。
新宿南口のホテルのレストランで、やたらに夜景がきれいな所だった。
断っておきますが、そのレストランを予約したのは、私じゃなくその子ですぜ。
夜景の名所らしく、周囲はデートのカップルの予約でいっぱいだった。
ちょっとワインなんか奮発して、いい雰囲気になった。
すると、彼女から「めったに話さない話題で、これを言うと暗くなっちゃうんだけど・・・・」
・・・・っと、彼女の身の上話を聞かされた。
実は、両親は早い段階で離婚してしまい、母親一人で育ててくれたとのこと。
兄が一人いるのだけれど、父親と喧嘩したあと飛び出し、いまはどこにいるかも分からないらしい。
・・・・・・・くっ暗ぁ~い話。
なのに、なんでこんなに素直(すなお)で、気立てのいい子に育ったのだろう。
・・・・・・・っと、話はここまでで、音楽の話題なんかで楽しくおしゃべりして、別れました。
・・・・・っで分かったこと。
これだけは自信がありますが(ホントかな?)、彼女が好意を寄せてくれていたのは間違いない。
でも、その好意の本質は恋ではなく、「父性愛」だったのです。
ウ~ン、父性愛。この世の中は、父性愛が足りない。
マア、それはどうでもいい話なんですけど、その後、なるべく距離を置くことにした。
(こういうのが、KYっていうんですよねー。)
ウチの会社には、彼女をものにできるような男はいないんかイ?
わたしが、あと25年若けりゃ、とっくのとーに結婚してマッセ。
・・・・・・っで、彼女に質問した。
「寿退社なの?」・・・・・・No.
「次の会社決まっているの?」・・・・・・No.
(これを鵜呑みにするほど、バカじゃないが。)
それにしても、もったいない人材を失うことになったものだ。
でも、彼女の決断も分かるような気がする。
彼女の幸せを祈らずにはいられない。
end.
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