・・・・・・・っということで、「あだ名はまだない嬢」のステップに出た。
参加者は11名だった。
彼女のステップは中級なのに、限りなく初級に近い。
ぼくには簡単すぎるし、いつも盛り上がりに欠ける内容だ。
ただエクササイズが目的で参加していたようなものだ。
昨日限りで彼女は降板し、来月から担当インストラクターが変わるとアナウンスした。
正直なところ、ぼくは何の感慨もわいて来なかった。
むしろ、新しいインストラクターに期待したくらいだ。
彼女のその発表を聞いて、参加者の誰からも「えぇ~!」とか、「アラ残念」などの反応もなかった。
別に彼女がつまらない人間だというわけではなく、逆に気配りの利く真面目なインストラクターであることは、このぼくが太鼓判を押す。
だけれども彼女のあだ名が示すとおり、「決定的な何か」がないのだ。
・・・・・・・
そしてレッスンはいつものように淡々と終わった。
・・・・・・・
ステップ台を片付けていると、4~5人の会員に彼女が囲まれていた。
皆口々に、「アナタがいなくなるなんて残念」とか、「前の人より分かりやすくてとても良かった」と言っているではないか。
・・・・・・・
そっか、彼女は参加者のレベルに思いっきり合わせていたんだ・・・
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