2009年12月7日月曜日

神様の意地悪な実験

・・・・・・・っということで、神様がある意地悪な実験をしたとさ。

ある国の人間どもを自然から切り離して生活させたら、どんな結果になるだろうという実験。

彼らの耳に聞こえるものの殆どは雑音ばかり。もちろんその雑音は自然から発せられるものではなく、人間自身が生み出す騒音であることは言うまでもない。

彼らに見えるものは、人工的な直線の物体ばかり。空を見上げると、四角い空。しかも、電線で切り刻まれている。

彼らが食べるものは、加工された食品ばかり。生と思っていても、必ず何らかの防腐剤とか、薬品が混じっている。

彼らの嗅ぐ香りは、刺激臭ばかり。なぜなら、空気には有害な炭素化合物の微粒子が含まれているから。

そして、彼らの手に触れるものは、つるっとした表面のものばかり。その全てが冷たい。

・・・・・・っで、その実験の結果どういう人間が育ったか。

鳥の声、水のせせらぎ、風の音、木の葉が擦れる音、そんな自然な音を知らない。スピーカーやイヤホンから流れる音が本物だと勘違いしている、そんな人間。

自然の造形の美しさ。木の枝が描く複雑さと完璧なバランス。空の青さ。変わり行く雲の流れ、そんなものに興味を示さない。液晶画面や、スクリーンに映された映像を見て、本当に見てきたと勘違いしている、そんな人間。

季節によって旬の食べ物があり、その季節に食べることの意味、人間が自然と一体化している存在だと気づかない。手が込んでいるほど美味しい料理で、高価なほどグルメだと勘違いしている、そんな人間。

空気にさえ香りがあり、かすかな木々や花の香りで季節の巡ってきたことを知ることが出来ない。生まれたときから本当の深呼吸をしたことがなく、浅い呼吸を繰り返しながら一生を終える、そんな人間。

動物の手触り、木にもぬくもりがあること、土の冷たさ、そんな感触を知ろうとも思わない。チョッとでも手が汚れたら、石鹸や消毒液で清潔に保とうとする、そんな人間。

・・・・・・

この実験の巧妙なところは、時間をたっぷりかけて、徐々に行うこと。

その国の人間達は、そうやって自分達が自然から次第に切り離されていっていることに気付かない。

そして、生まれたときから自然を知らない世代が、確実に大人になっている。

五感が鈍った人間達は、精神を徐々に蝕まれてくる。

人工物に囲まれた世界からは、本物の安らぎを得られないからだ。

その証拠に、その国のうつ病発生率と自殺率は驚異的な数字だ。

子供達は、すぐにキレて他者に対する思いやりがない。

大人だって同じだ。

その国では社会性のない大人で溢れている。

恐ろしいことに、誰にも気付かれないまま、この実験は現在も進行中なのだ。

・・・・・・

もうお分かりですね。

その国とは、日本のことなんです。



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